2006年08月26日
ディラン
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ボブ ディラン / 血の轍(Bob Dylan/ Blood on the tracks)1975年作品
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Simple twist of fate
彼らはいっしょに公園にすわっていた
夕暮れの空が暗くなると 彼女は彼を見て
彼は火花が 骨にうずくのをおぼえた
その時はじめて彼は孤独を感じ
一直線につきすすんで
運命のほんのひとひねりに気をつけたらよかった
彼らは古い運河のほとりを歩き
ちょっと混乱していた、わたしはよくおぼえている
そしてネオンがけばけばしい へんなホテルにはいっていった
夜は夜の熱気が
貨物列車のようにぶつかってくる感じをうけた
運命のほんのひとひねりで
サキソフォンがどこか遠いところで鳴り
彼女はアーケードを歩いていった
日光が古い影からあふれ 彼は目がさめた
彼女はコインをひとつ
門のところの目の不自由な人のコップにおっことし
運命のひとひねりを忘れた
彼が目をさますと 部屋はからっぽ
彼女はどこにもいなかった
彼はかまうことはないと自分にいいきかせ
窓を大きくあけて 空虚を中に感じた
それは彼がかかわることのできない
運命のほんのひとひねり
彼は時計のチクタクを聞き ことばをしゃべるオウムをつれて歩き
海岸通りのドックで彼女をさがす
それは水夫がみんなくるところで
もしかしたら彼女がみつけてくれるだろう
どれだけ待たなくてはならないか
もういちど運命のひとひねりにあうのに
みんなはそれを罪だという
内部をあまりにも知ったり感じたりすることは
だがわたしはいまだに
彼女はわたしのかたわれだと信じているが
わたしの指輪はなくしてしまった
彼女は春にうまれたが
わたしのうまれたのはおそすぎるから
運命のひとひねりのせいにはできない
Posted by kenjifreaks at 13:54│Comments(0)
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