パンクの思想
だいたいいつも音楽について考えているのだが、普通物事は上を目指して行くものと思うが「パンクとはその上達とか熟練などというものの否定から始まっていて、それゆえに新鮮であり続けられるのではないか」と考えるようになっている。
最初に自分なりのアイドル(クラプトンでもベックでも)がいて、そうなりたくてギターを弾くとしよう。それでそこまでは行かないにしろ10年も弾いていればそれなりの音、ある種技術を身につけたものになる。普通はそうだと思う。例えばそれを始めた頃のようにわざと下手に弾くことはできない(DTには戻れない)。
なんでこんな事を考えるようになっているのかと言うと、リスナーとして個人的に完成されている音楽に最近飽きてしまっているから。いわゆるプロの音(エスタブリッシュメントされた)に。
こう考えてくるとパンクの思想(勝手に僕がそう思っているだけだが)はなかなかすごいものではないのかと思うようになった。
訓練されたプロフェッショナルなものは、それはそういう美しさがあると思うし、どちらかというと今まで下手なものよりは上手いもののほうが好きだった。
でも上手いから人としてえらいとか 下手だからなんの発言権もないとかそんなもんじゃないよね。
それだとただの権威主義(僕が言うところの男根野郎)になってしまう。そういうのが一番嫌いだ。
思想はパンクでいい。「必要最小限の音で表現し威圧的でないこと」
今はまだそこまでしか見えてない。
beatのグルーヴ感もある意味職人的であり 権威的にも思える
それまで捨て去ることができるのか?